家事や仕事に疲れて、食欲が落ち気味だったりしませんか?そんなときは、栄養価も高く、サラサラっと食べることができる“とろろかけごはん”がおすすめです。食欲がない時でも、意外とすんなり食べることができ、体調改善も期待できます。
長芋には亜鉛やカリウムなどのミネラル成分、ビタミンBやCなども豊富に含まれています。それに様々な消化酵素、疲労回復効果のあるムチンも含んでいるので、とっても栄養のある優秀な野菜なんですよ。
そんな長芋ですが、実は “灰汁(アク)”を含んでいることをご存知でしたか?

という経験をされた方も多いのではないでしょうか?そうです、それが灰汁なんですね~。
実はこの変色、“酢水”を使うことによって、簡単に抑えることができるんです!せっかくならキレイな色の長芋を食べたいと感じるのが、人間の心理。
今回は、酢水を使った長芋の下ごしらえについて、ご紹介したいと思います!
- 長芋を酢水にさらす理由
- 酢水を使った長芋の下ごしらえ
- 変色した長芋は食べられるのか?
- 下ごしらえした長芋の保存方法
長芋を酢水にさらす理由
長芋の下ごしらえになぜ酢水を使うのでしょうか?
長芋には“ポリフェノールオキシダーゼ”という酵素が含まれています。この酵素が酸化することによって、長芋は茶色く変色していくというわけなんです。
この酸化を防ぐのにうってつけなのがお酢です。お酢には酢酸分子というのが含まれていて、長芋の酸化を食い止めてくれます。水にさらすと空気に触れずにすむので、ダブルの効果で酢水が最適なのです。
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長芋を酢水にさらす下ごしらえ
長芋の変色は、お酢を使うと簡単に防げます。
酢水にさらす方法
長芋の皮を剥いた後、薄めの酢水にさらしておくことによって、変色を簡単に防ぐことができます。こうすることによって、灰汁抜き完了です!
酢水の割合
酢水の割合は、水1リットルに対して、お酢大さじ2杯程度でOK。
酢水にさらす時間
酢水にさらす時間は約5分間です。
あまり長い時間酢水にさらしすぎないように注意しましょう。変色する原因であるポリフェノールは体に良い酵素でもあります。長時間漬けたままにしておくと、必要以上に酵素が流れ出してしまい、長芋の風味も落ちてしまいますよ。
あとはそのまま調理して大丈夫。短冊状に切ってあえ物にしたり、焼き物にしてください。変色することなく美味しく食べられますよ。
ちなみに酢水にさらした後、サッと水洗いすると、ぬめりも取れ、調理しやすくなりますよ。

と心配になる方もいるかもしれませんね。大丈夫です。この程度の少量であれば味の変化はほとんどありませんので、安心してくださいね。
とろろにする場合
すり下ろして“とろろ”にする場合は、酢水にさらさなくてもOKなんです。直接、1~2滴程度のお酢をとろろに入れてしまいましょう。これだけで変色しなくなります。とっても簡単ですよね。
変色した長芋は食べられないの?


うっかり長芋を変色させてしまったら、もう食べられないのでしょうか?
もし茶色くなってしまっても、酸化が原因で変色したのなら、食べられます。明らかに傷みが原因で変色したのなら、食べない方がよいでしょう。

そんなときは、加熱調理する料理に使ってしまいましょう。以下のように工夫すれば、見た目を気にすることなく美味しく食べることができますよ。
輪切りにした長芋
フライパンでステーキ風に焼くのがおすすめです。長芋を焼くとホクホクでとっても美味しいですよ。
短冊切りした長芋
お味噌汁に入れてみましょう。疲れた胃に優しい味わいです。
すりおろした長芋
冷凍しておいて、お好み焼きやタコ焼きを作るときに一緒に入れてしまいましょう。
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長芋の変色を防ぐポイント
実は長芋の変色を防ぐポイントは、使用する調理器具にもあるんです。それは金属製のものを使わないということ。
金属製のおろし金や、包丁を使って調理するよりも、プラスチック製のおろし器や陶磁器のすり鉢、セラミック包丁などを使うと変色しにくいんです。ご家庭に金属以外のものがあれば、ぜひ使ってみてくださいね。
下ごしらえした長芋の保存方法
使い残した長芋の切り口に酢水を付けて、ラップすれば、常温・冷蔵保存できます。
しかし、翌日すぐ使わないのなら、私は冷凍保存をおすすめします。その方が次の調理が楽になるからです!酢水にさらしてカットした長芋は、冷凍保存することも可能なのです。
ちなみに我が家では、全てすり下ろしてしまい、小分けに冷凍しておきます。保存バックに入れた後、折り目を付けておくだけで、小分け冷凍とろろの完成!こうしておけば、使いたい分だけ解凍することができるので、とっても便利なんですよ。
家族みんなが大好きなお好み焼きを作るときに入れ、美味しく頂いています。とろろを解凍するときは、自然解凍にしましょう。
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まとめ
- 酢の成分が長芋の変色を防いでくれる
- 酢水の酢の割合・さらす時間は少しだけでOK
- 変色した長芋でも、酸化が原因なら食べられる
- 下ごしらえした長芋は冷凍保存がおすすめ
長芋などの山芋は“イモ類”の中でも生で食べることができるお芋です。
今回ご紹介した方法で、ぜひ生のまま美味しく食べてみましょう。きっと疲れた身体を元気にしてくれますよ~!!